サンダルばきの女神

おれと彼女の日々

彼女について知っている二、三の事柄

本が増えている

リビングの床に積み上げられた本
新しい本ではなく、おれの書棚から抜き出された本
その間に古い文庫本が数冊
こうしている間も、彼女は1冊を手にして
寝そべりながら読み耽っている
時々「大丈夫?」とこちらを気にする風
どうぞ、気にせずに

日が陰れば洗濯物を取り込みに行くし
時間になればキッチンに立ちに行く
面白いの?とその本を指させば
「まあね」と笑う




なにその蕩けそうな笑顔!