サンダルばきの女神

おれと彼女の日々

夜は静か 通り静か

1ヶ月余りの短い間に、彼女は驚くほど痩せていた
「二の腕なんて、ホラ」
タルタルと緩んだ皮膚を揺らせて見せて
彼女はあはは、と笑った

自分の体が思う様にならなくなって
おれは彼女に抱かれて眠るようになった

彼女の腕に耳を付け
夜の静寂から自分自身を切り離そうとする
ホワイトノイズに混じる、彼女の心音

心配させた?と聞くと
「いや、これただのダイエットだからキリッ」





食事前に牛乳を飲むのがイイらしい